Apple iMac A1224ハードディスク取り外し
今回お預かりしたパソコンは、Appleの20インチ一体型パソコン iMacA1224です。
画面が映らず、どうやら液晶パネルが壊れているようです。ご予算の関係上、今回は修理せず、中に入っているデータが欲しいという事でハードディスクを取り外す事になりました。
アップルの製品は、デザインにこだわっているとあって、ネジを探しても見当たらない。
あるのは、メモリを交換するためのスロット部分の1ヵ所のみです。
まずは、メモリスロットのネジを外しておきます。
ネジが無い!どうすれば?
実は、iMacは液晶部分がガラスで覆われていて磁石でついています。その部分を外せば分解できるようになっています。
では、どうすれば液晶を保護しているガラスを外すことが出来るか、早速外していきましょう!
まずは、吸盤をガラス面の下の部分に取り付けます。上の部分でもかまいません。
吸盤は、内部の空気をレバーで抜けるようなしっかりしたものがあれば、一番良いのですが、無い場合は少ししっかりしたタイプの通常の吸盤でも可能です。
今回は写真の様に普通の吸盤にひもを通したものを使いました。
液晶パネルを傷つけない様にそっと吸盤のひもを持ち上げてきます。
液晶パネルを外す
保護ガラスを外すとネジが見えてきます。
液晶パネルをはじめiMacで使われているネジは、トルクスネジですので、トルクス用ドライバーが必要になります。
ネジは、短いタイプが8本、長いタイプが4本です。
次に液晶パネルを固定しているフレームを外します。
パソコンを立てて、裏側の方から先が細い冶具を差し込み本体を傷つけない様にフレームを外していきます。
パネルを外す時に一気に引いてしまうと上部のカメラとつながっている線が切れてしまうのでフレームを取り除く際に端子を外します。
フレームを外した状態です。
かなり、ホコリが溜まっています。この様なデザイン重視の機種は、一般的なパソコンに比べて内部のクリーニングが出来ないのが厄介ですね。
ここで一旦ホコリをエアーでクリーニングします。
ここまで来るともう少しですが、液晶パネルを外す際にはケーブルが断線しない様に注意が必要です。
まずは、液晶パネルを固定しているトルクスネジを外します。
ネジを全部外したら液晶パネルの上部をそっと持ち上げます。
その際、ロジックボードと液晶パネルの繋がっているケーブル断線しない様に注意して下さい。
約10cm程度液晶パネルの上部を持ち上げます。
パソコンを立てて作業しても良いでしょう。少し難しい作業になりますので、くれぐれも液晶パネルを落とさない様にして下さい。
外す箇所は4箇所です。
上部右側の端子(DVDドライブの上)
同じようなケーブルですので取り付ける際の事を考えてわかるように小さく印をつけるか、もしくはメモしておきましょう。
ファン横に沿った様に這わしてあるケーブル
端子をそっと引き抜きます。
平たいケーブル
トルクスネジ2か所で止まっていますので外します。
本体下部にある端子
これで液晶パネルが外れました。
ハードディスク(HDD)を取り外す
液晶パネルが外れたら作業はHDDを外すのみになります。
HDDの温度を計測するためのセンサーの端子を外します。
HDDを本体ケースと固定しているトルクスネジを外します。
そしてHDDを斜めに持ち上げてSATAケーブルを外します。
HDDが外れました。
HDDを交換する場合は、HDDに接着されている温度センサーを新しいHDDに取り付けて下さい。
今回は、HDDの取り外しだけの作業でしたが、交換の場合は今までの手順の逆を行います。
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