突然現れる警告
お客様から「ホームページを見ていたら突然ウイルスに感染したと画面にメッセージが出てきて、閉じても閉じても画面が消えないので、パソコンの電源を無理やり切って終了させた。」
「ウイルス感染が心配だ」とパソコンを持ち込まれました。
パソコンは富士通一体型パソコン「FH700/5AT」
Windows7のパソコンです。
実は偽のセキュリティ警告
この警告は、Windowsが表示している警告では無く、偽セキュリティ対策ソフトが出している広告で、インターネットを見ている途中で、リダイレクト型広告(Webページを閲覧した際、自動的に別のWebページに転送されること)を介していきなり別のページが開き、そして悪質な偽の警告を出して、そしてそのソフトをインストールさせるためのものです。
実際には、ウイルスに感染している事が無くても警告を出している場合があります。
また、ドライバーが古いので更新しなさいといってくる広告もあります。しかもマイクロソフトのロゴが後ろに出ていますので、マイクロソフトが警告しているのなら安心だと騙される方も多いのが現状です。
もちろん、マイクロソフトからの警告では有りません。
偽セキュリティ対策ソフトとは?
たびたびパソコン救助隊ブログでも紹介していますが、ウイルス対策ソフトと称し「無料でパソコンを診断します。」といった内容のWeb広告を画面に表示してユーザーを誘い、インストールして診断をすると「ウイルスに感染している」といった内容の警告画面を表示し不安を煽り、有償のウイルス対策ソフトの購入を促すことがあります。これらは「偽セキュリティ対策ソフト」などと呼ばれ、安易にインストールすることで、具体的な金銭被害に遭ったり、その後のパソコンの調子が悪くなったり、なかなか削除できなかったり、おまけに同じ様なソフトを何本もインストールされてしまう、悪質なソフトです。
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インストール画面になる
では、そのままOKをクリックするとどうなるか見てみましょう。
以下のような画面になります。マイクロソフトのロゴが見えています。ただ、何度も言いますがマイクロソフトではありません。
「今修復」をクリックすると、、、
PC修復ツールの画面が現れます。
「今すぐダウンロード」と言う赤いボタンをクリックすると
Reimage Repairダウンロード手順と言う画面が出てきます。
もちろん、このソフトも悪質な偽セキュリティ対策ソフトです。
絶対インストールしないで下さい。
Reimage Repairとは?
「PCプロフィール」「パソコンの安定性」「PCセキュリティ」といったチェックが行われ、最終的に 「安定性の問題」 「セキュリティの脅威」「レジストリ」に問題があるとして ウィンドウズのダメージの重大度 なる意味不明な判定を下してユーザーの不安を煽り、解消するための有償版を今すぐ購入するよう誘導する販売手法を採用してます。
この様な広告が表示される場合、リダイレクト型マルウェア(Webページを閲覧した際、自動的に別のWebページに転送される機能を悪用したスパイウェアやウイルスです)やハイジャッカーと言うスパイウェアに感染しているケースがありますので、念のためマルウェアのチェックを行いました。
マルウェアチェックの結果
結果は、マルウェアやウイルスに感染しておらず、一時的な広告が表示されただけで済みました。